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データについて

 国が2021年6月に打ち出した包括的データ戦略(「デジタル社会の実現に向けた重点計画」の別紙)では、「データは智恵・価値・競争力の源泉であるとともに、課題先進国である日本の社会課題を解決する切り札と位置付けられる」としています。データとは、いわばデジタル技術を使っていくための燃料のようなものであり、非常に重要なものと考えられます。

 しかし、データって何なんでしょうか?どうやったらデータから智恵だとか、価値だとか、競争力を得ることができるのでしょうか。先ほどの包括的データ戦略では、以下のような図が示されています。下から2番目のレイヤーに位置するデータは、収集され、連携され、流通し、活用されることによって、新たな価値を生み出していくので、そのための環境整備や社会実装などに取り組んでいくと整理されていました。

包括的データ戦略のアーキテクチャ

 別の側面から整理してみます。データと似たような言葉として、インフォメーション、インテリジェンスという言葉がありますが、一般的には以下のように整理できるかと思います。

 データ       : 具体的な数値や事実の集合体
 インフォメーション : データに対して体系化、グラフ化等を行って整理したもの
 インテリジェンス  : インフォメーションの内容を分析、解釈し、意味付けを行ったもの

 上の図で言うと、②がデータ、それが③~⑤を経ることでインフォメーションとなり、⑥~⑦でインテリジェンスとなって新たな価値を生み出していく、ということなのではないかなと考えています。それぞれのレイヤーでは、レイヤー相互の関係を考慮しながら検討を進めて行く必要があるのですが、それが不十分なのが現在の状況であるように思います。このあたりはまた整理していきます。

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